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リピーターも多い「こだわりの一着」
オーダーメイドスーツが600ドルから
T-スタジオ・オーナー:小山智子さん

小山智子「背広」という名の由来はご存じだろうか。昨今は「スーツ」と呼ぶようになったが、「背広」とは英国のテイラーが多く立ち並ぶ「セビル・ロー」という通りの名に起因する。その「スーツ」は、有能なビジネスマンには不可欠なもの。上質な生地で、仕立てが良く、体に合ったスーツを着こなせば、それだけで印象は格段と良くなる。しかし、不可欠なものでありながら、なかなか好みが見つからないのもスーツだ。特にアメリカの既製品だと、日本人には肩幅や袖丈が合わないことが多い。また、ダブルなのかシングルなのか、ボタンの数など、悩みはさまざまだ。

そんな数ある悩みを解消してくれるのが、「T-Studio(Tスタジオ)」。1999年の創業以来、上質なスーツ作りにこだわる、日本人による日本人のためのテイラーだ。Tスタジオ最大の特徴は、採寸から納品まで、全て出張サービスを行っている点。また「オーダーメイド」と聞くと「値段が高い」と敬遠されがちだが、同店では既製品と変わらない値段で、提供している。採寸から納品までにかかる期間はおよそ4週間。縫製は全て日本で行っているだけあって、顧客の満足度も高い。

「弊社でオーダーされたお客さまは、仕立てと着心地の良さを理由にリピーターになって下さる方が多いんです」とオーナーの小山智子さんは胸を張る。駐在員の顧客が多く、帰任の際に2、3着あつらえて帰る人も多いという。また名古屋に代理店があり、日本での受け取りも可能だ。

オーダーメイドは、まず生地選びから始まる。日本製のほか、ホランド&シェリー等の英国製、ゼニア、ロロピアーナ等のイタリア製など約1600種類をチョイスできる。採寸は、経験豊富なスタッフが、丁寧に行ってくれる。日本人の体型を知り尽くしたカッティングで、縫製に至っては職人技が冴える。シルエットは、伝統的なブリティッシュ・スタイルからイタリアン・モダンまでお好み次第。面倒な仮縫いがないのも、確かな技術と豊富な経験によるものだ。スラックスも同様に独自のカッティングで、すっきりとしたシルエットをアレンジしてくれる。こんな手間暇がかかるオーダーメイドスーツが、何と600ドル(生地による)から、というのは驚きだ。

また、ジャケットやシャツだけのオーダーも受け付けている。袖口から覗くシャツは、長過ぎても短すぎてもダメ。せっかくのスーツが台無しになってしまう。袖丈やカラーとラペルのバランス、カフスなどもアドバイスしている。 シャツのカラーに合わせてタイの結び方を変えたりすることで、単調なスーツでも自分なりの「小粋な着方」が発見できる。きっとスーツを着るのが楽しくなってくるはずだ。出張サービスは、時間や場所を選ばず顧客の希望にあわせてくれるため、会社の昼休みなどを利用して気軽にオーダーが可能。

まずは一着、自分なりの「こだわり」を持ったオーダーメイドスーツを持ってみるのもいいのではないだろうか。(ケーシー谷口)

よみタイム2011年6月17日発行号掲載記事から転載)